【ロードバイクオンライン購入】サイズ選び&快適に乗るためのフィッティング【Kona Rove ST DL】

自転車

Kona Rove ST DLをサイズ選びしてオンライン購入し、試行錯誤を経て最適なポジションを見つけるまでの過程をまとめています。オンラインでロードバイクを購入する際の参考になれば幸いです。

【Kona Roveのサイズ選び】

自転車をオンラインで購入する際に、適切なサイズ選びは非常に重要です。サイズがぴったりでなくても調整できる箇所はありますが、あまりにもサイズが合わないと快適に乗れなくなってしまいます。以下のポイントを参考に、自分に合ったフレームサイズを選びましょう。

1. (可能なら)実車を試乗する

買う前に乗って確認できるのが一番確実。

これができれば一番間違いがないのですが、グラベルバイク、ツーリングバイクはロードバイクほど人気がないため店舗に行っても取り扱いがほとんどありません。ましてやKonaはそこまでメジャーなブランドではないので、自分の住んでいる栃木の店舗には試乗車がありませんでした。わざわざ実車がある店舗を探しに行くのも大変なので、自分でサイズを測ってオンラインで買うことを決意。

自転車は実店舗で買ったほうがいいという人が多いと思いますが、欲しい自転車が自宅近くの店舗に置いてあるというのはほとんど無いと思います。。しかも大抵はオンラインの方が値段が安い。ということでオンラインで買うべくサイズ選びをはじめました。

1. 股下長を測定する

メーカーのサイズ表を見ると身長と股下が記載してありますが、体格に合わせて買うには「股下の方で合わせるのが正確」との記載をネット上で見たので、股下をちゃんと測って買うことにしました。

図り方は、靴を脱いで地面に立ち、本を股に挟んで壁に寄りかかる。本の上端から地面までの距離を測定し、股下長を確認。図ってみると股下約80cmでした。

2. メーカーのジオメトリ表を確認する

Kona公式サイトのジオメトリ表をチェックし、自分の股下長に合うサイズを選択していきます。

Kona日本サイトに記載のあるサイズ表。これに従うと54cm。
Kona米国サイトのサイズ表。これに従うと52〜56cm。

ここで問題が発生しました。股下長に合わせると、メーカー日本サイトだと54cm、メーカー本国サイトだと52cm以上、ショップの表記だと股下の記載がなく身長から50or52cmを選ぶというバラバラの結果に。。。50,52,54cmのどれにすりゃいいねん。となりました。

3. サイズ選びのポイントと実際のレビュー

かなり困りましたが「体格に合わせるため股下基準で買う」という考えで、52cmか54cmで買うことに。ここで迷ったので実際のレビューや購入者の意見を参考にしていきました。まず一般的な意見として、

  • ロードバイク寄りのポジションを好むなら、推奨サイズ通りでOK
  • バイクパッキングや長距離ツーリング向けなら、ワンサイズ小さめのフレームでハンドルを近づける調整も可能

ということが書いてありました。また「迷ったら小さめで買うほうが後で調整しやすい」というアドバイスが多く書いてあったことと、この自転車をリラックスした姿勢で乗りたいという考えから小さい方の52cmを購入。

初走行での気付きと問題点

西濃運輸で自転車が到着。めっちゃ場所取る。

ということでオンラインで買った自転車が到着。初走行ではサドル高さだけ調整して、それ以外は購入したままの状態で乗ってみました。ここでハンドル位置が合わない事に気づきました。

アップライト(上体が立ち上がったリラックスした状態)で乗れる自転車のはずですが、自分にはハンドルが遠いように感じて違和感がありました。合わない原因は、腕の長さや、前傾姿勢に慣れていないなどいろんな要因があると思います。サドルとペダル周りは快適だったので、ハンドルをもっとサドル側に近づける必要がありました。ここからフィッティングの試行錯誤が始まります。

【サドル調整】最適な高さ・角度・前後位置の決め方

1. サドル高さの微調整

ネットで調べると色々なサドルのフィッティング方法がありますが、どれもあくまで目安です。最終的には乗りながら自分がちょうどいいと思える位置に合わせる必要があります。自分がまずやったのは、かかとをペダルに乗せた状態で膝が伸び切り、通常のペダリング位置で少し曲がる程度に調整。こちらの動画を参考にしました。

【初心者】3ステップで决められるサドル位置

2. サドル角度調整

初期状態ではサドル前側が上がっており、走っていると股間に圧迫感ありました。

調整にはスマホの水準器を活用。初期状態は結構前上がりでした。

サドルの角度についても先程の動画を参考に、水準器を使用してサドル前側を水平になるように角度を調整。股間のあたりも改善され快適になりました。

3. サドル前後位置調整

ペダリングしやすくするために、膝とペダルの位置関係を確認して適正な位置を決定します。今回はとくに問題がなかったので、前後位置の調整は行わず。もし、前後位置を調整した場合はサドル高さと角度の調整をやり直します。

【ハンドル角度とステム調整】楽なポジションを見つける

ハンドルが遠いと感じたので、部品交換をせずに調整可能な部分で改善するか試してみました。

1. ステム調整

ステムのスペーサーを追加・減少させることで、ハンドルの高さを微調整できます。自分の場合これは既に限界まで高い状態でした。

コラムに対して垂直ではなく角度がついたステムなので(点線のように垂直でない)、上下逆につければ高さを変えられる。

次にステムの上下を反転を試しました。ステムには角度がついていて(上の画像)、上下を反転させることでハンドル位置を変えることができます。受け取ったときはハンドルが低くなる向きで取り付けされていたため、上下を反転することでハンドルを高く・体に近づけることができました。

2. ハンドル角度調整

ハンドルの軸を中心に角度を上げれば、掴む位置が上がり、サドル側に近づく。

ハンドルバーは、取付部分の角度を買えて掴む位置を高くすることができます。初期状態はハンドル上部が地面に水平になるようについていましたが、少しずつ上向きになる方向に微調整しました。ただしやりすぎるとドロップハンドルの下側を掴む際の手首の角度が不自然になり、掴みづらくってしまうので、やりすぎない注意が必要です。

【ステム交換】快適なハンドル位置を確保する

ハンドル角度とステム位置、向きを調整しましたが、それでも自分の身体に合うハンドル位置に対して2cmほど遠く、調整しきれないことがわかりました。ここからは部品を変えることでフィッティングさせることを試みます。

Racefaceの60mmステムに交換。

コラムとハンドルバーを固定しているステムが短くなればその分ハンドルが体に近づくので、ちょうどいい位置に来るはず。部品を変える必要があるのでお金がかかりますが、ステムだけならそこまで高くないのと、交換自体はボルトを締めるだけなので自分でできます。

標準でついていたステム長さが80mmのものを、Amazonで購入したRacefaceの60mmステムに交換しました。価格は5200円。ハンドル位置が近づいて無理なく握れるようになり、快適な乗車姿勢を手に入れることができました。

【まとめ】最適なフィッティングのポイント

現在の状態。
  • オンラインで自転車を購入するときは股下長を測定して選ぶ → 迷ったら小さめを買う
  • かかとで合わせた位置や計算値はサドル高さの目安に過ぎない → 実際に乗りながら微調整が必要
  • ハンドルが遠く前傾が強すぎたため、取り付け位置、ステム交換で調整 → 位置調整や、一部の部品交換で安く簡単に調整できる

ということで、工具だけで調整できる部分、部品交換する部分と試行錯誤して自分にあったセッティングにたどり着きました。買ったままで体に合うことは基本ないので、乗りながら微調整して自分にあうセッティングを探していきましょう。

自分で調整する場合は、緩み防止、締めすぎによる自転車の破損防止のためにも簡易的なものでもいいのでトルクレンチを使いましょう。自分が使っているのはこちらの安いトルクレンチ

安いトルクレンチ。感覚で締めるよりもこういった道具で管理したほうがベター。

オンラインで自転車を買った人、自力でフィッティングしたい人など、参考にしてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました