今シーズンから渓流釣り(テンカラ)を始めました。テンカラとは毛鉤を使った日本に古くからある釣り方で、シンプルで軽量な道具で主に川の魚を釣る釣り方です。
昨シーズンに那須の渓流の美しさにハマってしまってからというもの、渓流釣りに興味が湧き、道具を揃えて始めることにしました。
ネット上に「これ見ておけば何を揃えればいいかわかる!」というレベルのものは意外となかったので、私が調べて行き着いた「初心者が最初に買う道具リスト」と「選んだ理由」を紹介します。
目次
- 情報収集で参考になった記事・動画
- テンカラ釣り基本セット(購入したものと理由)
- 今後追加したい/検討中のもの
- まとめ
1. 情報収集で参考になった記事・動画
最初に頼りにしたのはネット記事と動画でした。
初歩的なことですが、テンカラ(特に自分が興味をもった源流域でのテンカラ)は渓流に入って釣りを行うので、「渓流歩き(沢登り)」と「テンカラ釣り」の両方の情報が必要です。この2つが一緒にまとまった情報が意外と少なかったので、沢登りとテンカラの記事両方から情報を集めることになりました。以下の情報が参考になりました。
テンカラ系
沢登り系
釣行記(実践的な道具の例がわかる)
これらの情報を参考にしつつ、わからないところは経験豊富なショップのスタッフにアドバイスをもらいながら集めたのがこちらのリスト。
2. テンカラ釣り基本セット(購入したものと理由)
釣りの仕掛け

テンカラをするために必要な道具一式です。
- テンカラ竿(2.7m)
源流域に行く荷おすすめなのが、取り回しやすさ重視の2.7mの竿です。サイトによって初めての竿の長さが2.7〜3.3mと幅がありますが、源流域の釣行で3.3mの竿を使って仕掛けを木に引っ掛けまくったことから短めで購入。結果満足してます。
私が買ったのはDAIWAのテンカラRT27で、畳んだときの寸法が41cmと非常に短いのが特徴。日帰りザックにも入る。 - テーパーライン(竿と同じ長さ)
テーパーラインが扱いやすく初心者向け。切れても安心なように予備もそろえました。が使ってみたら根掛かりしてもほとんど切れないくらい強いことが発覚しました。たくさん買わなくていい。自分はフジノのソフティラインを竿と同じ長さで使っています。 - ハリス(0.8 or 1.0号)
こちらは毛鉤と直接つながる糸で、水に触れると見えにくくなる透明の糸。素材はフロロカーボンならとりあえずOK。結び方はYouTubeの動画を参考にし、後から外せる方式を採用しました。
私が使っているのはフジノのフロロテンカラハリス1号。これはどこのメーカーで買っても大差ないと思います。 - 毛鉤(10個程度)
渓流なら基本的に浮くタイプの毛鉤を選べばOK。針のサイズはイワナ狙いなら16、14、12号のサイズで揃えればどれでも問題ないとのこと。まずは定番から入って自分好みのものを買い揃えましょう。1回の釣行で何個もロストするので、1日分で10個くらい買い揃えると安心。以下は定番の毛鉤。- エルクヘアーカディス:浮かせる毛鉤の中でも定番のタイプ。黄色で視認性も高い。ショップスタッフのおすすめ
- 蟻型(パラシュート):季節などによって魚が偏食しているとき用います。
- 毛鉤ケース(100均ピルケース)
毛鉤を運ぶためのもので、100均で絶対事足りる。防水機能など不要!自分も安いピルケース使ってます。 - 小型ハサミ or ラインカッター
ライン処理用に必須。釣りに行くと毛鉤を枝に引っ掛けて、仕掛けを結びなおすことに必ずなるので、絶対必要。私はピンオンリールとセット品で購入。爪切りでも代用できる。 - ピンオンリール
ラインカッターなどを落とさずにカバンに引っ掛けて置くためのリール。よく社員証とかぶら下げるやつ。これがあると立ったまま仕掛けを結びなおすときの作業性が段違い。やすいのでラインカッターとセットで買いましょう - 仕掛け巻き
毛鉤とライン、ハリスを巻き付けて保管しておくもの。釣りに行く前に仕掛けを準備してこれに巻きま、釣りが終わったあともこれに巻いて保管します。店員さんによれば円形に巻けるものが糸の巻き癖がつきにくく良いとのこと。
私のおすすめはスプールシートミニ。安く、薄く軽く持ち運びにも便利なミニマル仕掛け巻きです。 - サコッシュ
ここまで紹介した道具を身につけておくための小さいポーチです。釣り中は道具に頻繁にアクセスするので、サコッシュなどでアクセスしやすくすると快適に釣りできます。テンカラは仕掛けが小さいので、普通の登山用で大丈夫です。
自分が愛用しているのはカンパラパックです。軽く、体にフィットする、水に強い素材で山にも川にも相性いいです。
沢歩きアイテム

渓流に入っていくための道具です。こちらの道具は渓流を遡る沢登りというアクティビティの道具でもいいし、釣具メーカーが売っているものどちらでもOK。基本的に夏場の釣りを想定しているので、ウェットウェーディングという濡れること前提で川に入るスタイルになります。
- ヘルメット
渓流は基本岩場です。急な斜面を登ることもあるので安全のために着用しましょう。私が使っているのはモンベルのL.W.アルパインヘルメット。私は頭が大きいのでこれ以外フィットしなかったです笑。さすが日本のメーカー。 - 渓流用シューズ(フェルト底)
水がある場所を歩くための靴です。靴底が水場でも滑りにくい素材になっています。ゴムとフェルトが主流ですが、記事や動画で「まずは初心者はフェルト底を買え」と強調されていたので素直に従いました。実際、岩でも苔でも特に不安は感じなかったので初心者には安心。
自分が買ったのはモンベルのサワーシューズ。安い、使いやすい、初めてならこれでOK!。 - ゲーター
渓流歩きでは岩場がゴロゴロした川を歩くので、怪我防止のためスネ、膝周りの保護が必須。ネオプレン素材なのでウエットスーツのように水が冷たいときの保温の役割もします。こちらは膝とスネのプロテクターが一体になったモンベルのサワークライムレッグガードを購入。少し高いんですが、ずり落ちもなく快適に歩けるおすすめの一品。キャラバンのゲーターもあり。 - 手袋
渓流では岩や枝に手をつきながら歩くのが基本なので、保護のためグローブは必須。保護も重要ですが、釣りの糸や仕掛けをいじれる作業性も必要なので、指が出ているタイプがおすすめです。
自分はモンベルのクリマプレンフィッシンググローブを使っています。 - 速乾性のズボン、シャツ
渓流で歩くときはヒザ下は基本濡れることになるので、乾きがいい服を着ます。夏であれば専用のウェットスーツはいりません。自分はいらなくなった夏用のトレッキングパンツを使用してます。
頻繁に岩に擦ったり枝に引っ掛けたりするので、使い古したものがいいよ!ってモンベルの店員さんにおすすめされたのですが本当にその通りですぐにズボン破きました。
🛠必須ではないがあったらいいもの
この先はテンカラ釣りにも渓流に入るのにも必須ではないですがあったら便利なものをご紹介します。
- フォーセップ(針外し)
魚へのダメージを減らすために持ってるといいけど必須ではない。イワナを釣るので、プライヤーのサイズも小さめのものを使っています。自分は毛鉤の返しを潰せるタイプの多機能プライヤーを購入しました。 - ランディングネット
キャッチ&リリースがしやすくなり、魚へのダメージを減らすのにも役立つ。でも普通に手で捕まえてリリースできるので必須でもないです。私は大阪漁具のラバーネットを使ってます。軽くて安い。 - フロータント
毛鉤をフッ素を含んだ撥水性のパウダーなどでコーティングすることで、浮力を向上するアイテム。リキッドタイプ、パウダータイプ、スプレータイプと種類がありますが、釣りの最中に使いやすいという点でスプレーをお勧めします。私が使っているのはティムコのドライシェイクスプレー。 - ルアーフックホルダー(竿に固定する仕掛け巻)
渓流では険しい斜面や大きい岩を手を使って登る際に、竿を畳んでから登ったりします。そんなときに釣り竿に一時的な仕掛け巻きがついていると、仕掛けを収納しやすくなり作業性が格段に良くなります。これはまじで買ってよかったと思う商品。私が使っているのは中華製の輪ゴムで固定するタイプです。 - 予備竿(3.6m):開けた渓流での釣行に備えて長さ違いでWIZZ テンカラ ST 36を揃えました。
- 熊鈴/ホイッスル
安全対策。山奥での安心感が違います。熊鈴は登山でも定番ですが、ホイッスルは川沿いで声が聞こえにくい場所で、自分の存在を知らせるために必要。
3. まとめ
テンカラ釣りを始めるにあたって、最初にそろえた装備を紹介しました。
実際にやってみると「専用ギアの快適さ」と「100均で十分なもの」の両方が見えてきます。
特に初心者は、フェルト底シューズ+最低限の釣りセットから入るのが一番スムーズだと思います。
僕自身もこれから道具を追加していく予定なので、また使用感を記事にしていきます。これから始める方の参考になれば嬉しいです。
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