予約不要のテント場 本沢温泉
7月末、仕事やプライベートの忙しさが落ち着いて久々に有給取ってテント泊登山に行ける事になり、当日朝に慌てて行き先を決定。真夏だし標高の高い北アルプスエリアに行きたかったんですが、北アルプスエリアは予約必須のテント場が増えていて前日夜の時点で予約は締め切り。選択肢がない。。
悩んだ結果当日朝決めた行き先は八ヶ岳エリアの本沢温泉。
本沢温泉は名前の通り温泉に入れる山小屋で、日本で一番高いところにある野天風呂が有名です。こちらのブログで予約のいらないテント場として紹介されており、公式HPでも予約不要となっているのを確認し慌てて山と道Miniにテン泊装備をパッキングして行ってきました。
登山ルート
※ざっくりしたルートです。計画は登山地図と天候、体力など考慮して計画してください。
テント泊登山は約1年ぶりなので、初日はテント場に直行し、2日目はテント場に荷物をおいて身軽に登山をする、体に優しい計画で行ってきました。行動時間は1日目2.5時間、2日目6時間の計約8.5時間です。
1日目:登山口から本沢温泉に直行
自宅を朝8時に出発。急遽決めたので出発はそんなに早くない。
車でゆっくり行って12時頃に登山口到着。金曜ということもあり、登山口の駐車場は空いていました。わかりやすい看板を目印に登山スタート。
山小屋までの登山道は、物資も運搬もするからなのか林道みたいに整備されていて歩きやすかったです。標高1600m、木々の中を歩くので下界よりずっと涼しい。八ヶ岳の森の雰囲気が大好きで、関東の山と違って樹林帯歩いてるだけでも満足できる。
約2時間で今回の目的地である本沢温泉に到着。テントと温泉入浴の受付をしました。
小屋前には冷えたドリンクが並んでいて思わずコーラを購入。
野天風呂の入浴記念券(写真左)、山小屋内の内風呂の券(中央)、野天風呂と内湯両方入る人がもらえる温泉タオルをゲット。
本沢温泉のテント場は木々の間にサイトがあり非常に広かったです。フラットな場所も多くコレが予約不要なのはありがたい。飲める水も無料で汲み放題だし、テント利用者向けの簡易トイレも清掃がされていて綺麗でした。コレはもうリピートしたい。
木の下にテントを設営。今回持ってきたのは軽量なルナーソロ。今回のテント場は樹林帯の中で強風の心配もなかったのでルナーソロで正解でした。ペグも刺さりやすい良いテント場でした。
その後は内湯と野天風呂をそれぞれ満喫。内湯は茶色いお湯で鉄の匂いのする泉質。
外湯は硫黄の匂いのする白濁したお湯で、一度に2種類の温泉を楽しめました。お湯は結構熱め。
温泉で汗を流したあとはテントでまったりご飯を食べました。慌てて荷造りしたのでご飯は定番の無印カレー+アルファ米で簡単ごはん。今回選んだケララチキンは個人的にグリーンカレーを超える無印の新しい定番になりそう。翌朝に備えて20時には就寝しました。
2日目:硫黄岳ピストン〜帰宅
翌日は朝の4時台に起床。ぐっすり眠れました。
4時半にアタックザック(モンベルのバーサライトパック15L)に最低限の荷物を入れたら出発。まずは誰もいない露天風呂を満喫。
硫黄岳を見ながら樹林帯を登っていきます。本沢温泉からは地図で片道約2時間。大きい荷物はテントに置いてあるので体も軽くグングン進める。
途中で夏沢峠を経由します。ここで天狗岳方面にもいけますが、今回は硫黄岳の方へ。
夏沢峠以降は稜線で、長野の町並み、雲海、八ヶ岳の山々や、遠くに見える北アルプスなんかも見ながら気持ちよく歩けました。テント背負ってヒイヒイ縦走している人もたくさんいましたが、本沢温泉をベースキャンプにして本当に良かったと改めて思う。楽しむためにも無理は禁物ですね。
着いた!硫黄岳。標高2760m。山頂は広い台地のようになっていました。360度周りの景色を見渡せます。この時点で朝7時ごろですが、結構人がいました。
山頂から見た天狗岳方面。雲海も見えて本当に美しい。
本沢温泉から見えていた硫黄岳の切り立った崖。迫力あります。
硫黄岳からみた横岳方面。こちらの方面は一度も登ったことがないので、またチャレンジしたいなー。
このあとは景色を楽しみながらゆっくり下山。本沢温泉でテントや荷物を回収。最終的に登山口に戻ったのは11時半ごろでした。久々の登山なのでこれぐらいの無理のない計画で良かった。
登山口近くにあるシャトレーゼの工場で、限定の長野県産リンゴを使ったアップルパイを食べて終了。帰路につきました。
持っていったギア
今回試してよかった道具
山と道/UL Shirt
2000m級の山に持っていったのも、テント泊に持っていったのも今回が初でした。これまでは日焼け防止、風避けとしてサンフーディを推していましたが正直UL Shirtのほうが快適でした。ゆったりしたフィット感と軽い生地で、シャツとベースレイヤーの間を風が抜ける感覚や、ボタンの開け閉めですぐに体温調節できるのは標高2700mの稜線でも実力を発揮。フードが無いこと以外はすべてサンフーディに勝っている。
OMM/Core Tent Socks
Core Tent Socksはポーラテックアルファダイレクトというフリース生地を使った靴下で重量は左右合わせて38g。これまでウールの靴下を履いて寝ていて足汗で冷えたりしていたんですが、これを使うと足はずっとドライなまま暖かく安眠できました。たった38gなら今後も持っていきたい。小屋泊でも使えそうだと思いました。生地が伸びなくて履きにくい点だけ気になりますが性能はピカイチ。
SOTO パワーガス105トリプルミックス
パワーガス105トリプルミックスは普通の105mlガス缶です。私は今まで250mlの大きめの缶か、軽くしたいときは固形燃料の組み合わせだったので初めて105ml缶を導入。やっぱり固形燃料よりお湯沸くの早くていいよね。MP500Flatの中に収まるのもGood。
今回持っていったメインの山道具たち
山と道Miniにワンポールテント(ルナーソロ)を持っていきました。
山と道 / Mini
1~2泊ならもうこのザックで十分。
Six Moon designs / Lunar Solo
軽さは正義。今回のような条件のいいテント場なら積極的に使えておすすめです。
Klymit / Inertia Ozone
テントの中に敷いてるマットInertia Ozoneは約350g軽量で、スカスカに見えるのにサイドスリーパーにとっても寝心地はいい不思議。マットの下に山と道Miniの背中側に入っているミニマリストパッドを敷くことで冷えを感じることなく寝れました。
RICOH / GRⅡ
身軽に歩きたいけどちゃんと写真撮りたいならこれ一択。軽くてポケットに収まる山のお供。今回の写真もほぼGRで取ってます。
まとめ
予約無しでいきなり行った本沢温泉でしたが、環境がいいテント場と山小屋で、色んな人におすすめしたい場所でした。
- かけ流しの温泉と野天風呂を楽しみたい温泉好き
- 整備されたテント場でテント泊したい登山好き
- 急にテント泊登山したくなった忙しい山好き
登山しているシニアの方や、山頂を目指さずに本沢温泉だけ入りに来た人もたくさんいたので、万人におすすめできるコースだと思います。
コメント