登山用カメラを軽量化したかった理由
登山では装備の重量が快適性に直結します。僕はこれまで Sony α7 III(A7III)を長く使ってきました。

- 有効約2420万画素で解像度は十分
- 暗所に強く、星景撮影も安心で天の川も何度も撮ってきた信頼できる1台
写真性能に不満はありませんでしたが、登山装備の中でザック・テントに次いで重い存在がカメラという点が気になってきました。ここを軽くできれば、行動中の疲労感は確実に減る。そう考え、カメラの軽量化を検討しました。
A7IIIとA7C IIの重量・サイズ比較

今回選んだのが α7C II(A7C II)です。まずは数字で違いを見てみます。
重量(ボディのみ)
この136gは、登山ではかなり体感差があります。首から下げたときも、ザックに入れたときも、明確に軽いと感じます。ザックもテントも軽量化してきた私にとって130gの軽量化は大きい。
サイズ

- A7III:約126.9 × 95.6 × 73.7mm
- A7C II:約124.0 × 71.1 × 63.4mm
特に高さと奥行きがコンパクトになり、ザックへの収まりが良くなりました。

A7C IIに期待していたポイント
正直、写真性能だけならA7IIIで十分でした。今回重視したのは次の2点です。
- 軽量・小型化による登山時の快適性
- 動画性能の向上
- 4K30pでクロップなし
- USB-C対応で運用が楽
「画質の進化」よりも、「使い勝手と負担の軽さ」を優先しています。
実際に使って感じたこと

まず感じるのは、とにかく軽いということです。数字以上に体感差があり、行動中にカメラの重さを意識する場面が減りました。

一方で注意点もあります。
- 大きく重いレンズだとフロントヘビーになる
- 登山用途では軽量な単焦点・小型ズームが向く

画質については、写真・動画ともに確実に良くなっています。ただし、写真目的だけでA7IIIユーザーが買い替えるほどの差ではないというのが正直な感想です。
動画に関しては、
- クロップなし4K
- 画質の安定感
といった違いがはっきりしているため、動画も重視する人には価値があります。
また、写真メインの人にとっては、バリアングル液晶よりチルトの方が使いやすいと感じる場面も多く、この点は好みが分かれます。
登山でのおすすめ運用
軽快さを最大限に活かす設定、アクセサリー

登山中は、設定や画質で悩む時間をできるだけ減らしたいところです。私がやっているのは、
- クリエイティブスタイル(JPEGの画質設定機能)であらかじめ好みの画質を作る
- モードのお気に入り登録で設定を固定する
- レンズフィルターを駆使して好みの画質に近づける
これらの準備をしておくことで登山中に写真・動画ともに「考えずに撮れる状態」を作るようにします。

フィルターで私が好んで使うのは、
- シャープさを軽減して柔らかくフィルムっぽい雰囲気を出してくれるブラックミストフィルター
- 晴天時に動画撮影時の露出を調整するNDフィルター
などです。撮って出しでも満足しやすく、下山後の編集時間を減らせます。
軽量なレンズ、アクセサリーと組み合わせる

本体の軽さを活かすためにも、周辺機器も軽いものを使いたいところ。
私が登山でメインで使っているのはSonyのFE 20mm F1.8 Gです。私が山で常用する広角レンズでありながら、星空の撮影にも有効なf1.8の明るさ、軽量さを兼ね備えたお気に入りレンズです(373g)。
そして合わせるストラップも軽量なものにします。私が使っているのはHAKUBA テーパードストラップ15。重量たったの15g。カメラクリップに固定しておくのがメインと考えると、ストラップは細いので十分。強度もしっかりしていておすすめです。
まとめ

A7C IIは、画質やスペックを大きく追い求めるためのカメラというより、登山という行為そのものを快適にするための選択肢だと感じています。
- ボディ約514gという軽さ
- 高さ・奥行きが抑えられたコンパクトなサイズ
これらはすべて、長時間行動する登山では確実に効いてきます。
一方で、写真性能だけを見れば α7 IIIでも今なお十分で、写真目的だけの買い替えであれば慎重になるべきです。大きなレンズとのバランスにも注意は必要でしょう。
それでも、
- 写真も動画も妥協したくない
- できるだけ装備を軽くしたい
- カメラを「持っていくか迷う存在」にしたくない
そんな人にとって α7C IIは、登山装備として非常にバランスの良い1台です。





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