山道具の軽量化のために固形燃料ストーブを導入してみました。使ってみた感想を書いていきます。
2023.6.5更新 実際にテント泊でも使ってみました。こちらの記事も良ければ見てみてください。
エスビットチタニウムストーブを買ってみた
エスビット チタニウムストーブは固形燃料でお湯を沸かすためのスタンドです。重量はわずか11.5g。価格は約2000円。
3本の五徳に固形燃料を燃やすための台座がついたシンプルな作り。チタン製です。
固形燃料とは、旅館などの夕食で出てくる一人用の鍋でよく使われているアレです。私はエスビットのミリタリー12タブレットという固形燃料と一緒に使用しています。
チタニウムストーブはガスバーナーと異なり、固形燃料を乗せて燃やすだけのシンプルな構成なのでとっても軽量。固形燃料はガスバーナーと違って風に弱いため、風防(風よけ用のついたて)が必須になります。買った風防はToaksのウィンドスクリーン。重量はわずか8g(鍋に合わせてカットしたあと)。価格は約1700円。
ガスから固形燃料にすることで最軽量のストーブセットに
クッカー類の軽量化がUL化に効果的!
普段からLighterPackというサービスで自分の道具の重量を管理しているのですが、今自分の装備の中で一番大きく軽量化できそうなのがクッカー周りだと考えて、固形燃料の導入を考え始めました。
データで見ると、自分のテント泊装備の中で重量のTop5が重い順に、衣類、テント、寝具、クッカー類、バックパックの順でした。これまで、Top5の中でクッカー以外には軽量化のために様々なギアを導入してきました。(山と道mini、ルナーソロ、メリノウール製品や軽量なレインウェアなどなど。。。)
クッカー類だけはまだ軽量化のために買ったものがなく、比較的少ない投資で軽量化できそうなこともあり、軽量化について考え始めました。
ガスバーナーは意外と重い
これまではストーブといえばガスストーブということで、SOTOのアミカスという軽量なガスストーブを使ってきました。アミカスは地元の低山、尾瀬、八ヶ岳、北アルプスなど様々な場面で使用してきて、機能面でも全く不満はありません。(ガスバーナーとして一番オススメできる!)
ガスバーナー、ガスカートリッジ(110缶)を合わせた重量は282g。
固形燃料化するだけで一気に214g軽量化
ガスバーナーから軽量化するならアルコールストーブという選択肢もありますが、一泊二日程度のセットなら固形燃料が軽さで上回ります。今回導入したセット(チタニウムストーブ、固形燃料、風防)の重量はわずか67.5g!
これだけでガスバーナーから214.5gも軽量化できました。しかも価格は合計で6000円未満。
実際に使ってみた感想(いいところ悪いところ)
実際に固形燃料セットを使って、外でコーヒーを淹れてみました。
1.5杯分のコーヒーを淹れるのに沸かした水の量は200ml。当日の気温は20℃前後で風の強い日でしたが風防が機能して5分もかからず湧きました。消費したのはミリタリータブレットの半分程度。予想以上に速くお湯が湧いたのでこれは山行本番でも期待できます。
いいところ
とにかく軽くてコンパクト
固形燃料ストーブはとにかくコンパクトなので、クッカーのエバニューのMP500 flatの中に完全に収まりました。ストーブ、風防、固形燃料だけでなくカップ(WildoのFold a Cup)を中にいれてもまだ余裕があります。パッキングが非常に楽です。
悪いところ
燃やしたあとの処理がめんどい
エスビットの固形燃料は燃やしたあとに煤が出るため、チタニウムストーブのスタンド側、加熱しているクッカーの底に黒い汚れが付きます。
クッカー側の汚れは洗えば簡単にきれいになりましたが、スタンド側の汚れはこびりついていて簡単には落とせません。
ネットで見つけたテクニックですが、アルミホイルを敷いた上で固形燃料を燃やすことで、スタンド自体が汚れずに済むようです。
固形燃料の独特の匂いが気になる
エスビットの固形燃料は生臭い焼き魚のような独特の匂いがします。ジップロックに入れても匂いが貫通してくるので、固形燃料を収納しているクッカーやカップに臭いが移ります。。。
ネットで見つけた対策で、固形燃料を少し外気にさらすと臭いが収まるそうです。試しにベランダで1時間程度外気にさらしたところ臭いはかなり改善されました。新品のままクッカーと一緒にパッキングしないよう注意が必要です。
軽すぎて強風で飛ばされそう
チタニウムストーブも風防も非常に軽いので、クッカーを載せない状態で油断すると風で倒れたり飛ばされたりするリスクがあります。鍋をどかしたときは固形燃料が飛ばされないように注意が必要です。
まとめ
ガスバーナーと違って色々と扱いが難しいところはあるものの、たった6000円程度で200g以上の軽量化はコスバ絶大です。風防をきちんと使うことで風の中でもしっかりお湯が湧くので、春夏秋の山なら安心して使えます。
何より初期投資が安いので、初心者の方含め最初のストーブとして買うのもありです!おすすめします。
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