はじめに
仕事が忙しくても週末のテント泊は楽しみたいというときに、大事にしているのが「ちゃんと眠れること」。アウトドアとはいえちゃんと寝れないと行動中楽しめないのはもちろん、休み明けの仕事まで疲れを引きずるリスクもありテント泊の睡眠環境にはこだわりたい。

これまで使ってきた軽量系のマット(イナーシャオゾンなど)は、確かに軽くてパッキングは楽。でも、マミー型の足元に向けて細くなる形状をしており、寝てると手足がはみ出て寒さを感じて起きることで長時間安定して安眠で来ていませんでした。手足がマットからはみ出ることを気にしてなんだかリラックスできていない。。
「幅広で寝やすいエアマットを探したい!」という思いで選んだのが Klymit Static V2(スタティックV2) です。
製品概要・スペック

- 重量:公称 470g(実測 510g/スタッフバッグ抜き)
- サイズ:183 × 58 × 6.4 cm
- 収納サイズ:20 × 8 cm
- R値:1.3(スリーシーズン向け)
- 素材:75Dポリエステル(軽量だが比較的しっかり)
- 価格:定価 約15,000円(購入時:Amazonセールで 11,500円)
購入理由
- 横向き寝でも快適に眠りたい
- 軽さと寝心地のバランスを重視
- 3万円クラスの高級マットには手を出しにくい
- まずは1万円前後の製品で使用感を確かめたい
こうした条件を満たすマットを探していて、Klymit Static V2にたどり着きました。
詳細レビュー
サイズ感・寝心地

一般的なマットが幅51cmくらいなのに対して、こちらは横幅58cmあるので、イナーシャオゾンで感じていた「手足がはみ出る問題」が解消。実際に寝てみると、横向きでも体重のかかる肩や腰などが痛くならず、底突き感もありません。寝相を気にせず寝れるのでとても快適でした。商品の売りである「V字型チャンバー構造」が体をしっかりホールドしてくれるというのは正直あまりわかりませんでした。幅広であることが寝心地に一番影響してそうです。
空気の入れやすさ・抜きやすさ

バルブが大きめで、空気はスムーズに出し入れ可能。自分が使っていたイナーシャオゾンは旧式のバルブなのですが、それに比べて空気を入れているときの逆流もなく、バルブ開放して一気に空気を抜けるようになったので撤収も早くなりました。
生地のしっかり感
超軽量マットにありがちな「ペラペラ感」がなく、75Dポリエステルの生地は安心感があります。多少雑に扱っても破れにくそうなタフさは嬉しいポイント。
断熱性(R値 1.3)
春〜秋の温かい時期なら快適ですが、冷え込みが強い季節はこれ1枚では寒さを防ぎきれません。山と道のミニマリストパッドやエバニューのFPmatを組み合わせると安心です。気温15度のテント内で、夏用キルトを使ってちょうどいいくらいの感じです。それ以上だと下に何か挟まないと厳しいかもしれません。
重量

実測510g。公称470gと比べて+40g(約10%オーバー)はちょっと残念。
メリット・デメリット
メリット
- 横向きでも快適に眠れる幅広設計
- 生地がしっかりしており耐久性が高そう
- 空気の出し入れがスムーズ
- 価格が比較的手ごろ(セールなら1万円ちょっと)
デメリット
- R値が低く、寒い時期には不向き
- 重量がスペック値より実測で重い
- ウルトラライト志向の人にはやや重め
まとめ

Klymit Static V2は「寝心地」と「耐久性」を優先したい人にぴったりのエアマットでした。特に横向き寝の方には相性抜群。R値の低さは工夫が必要ですが、温かい季節なら十分満足できるモデルだと思います。
私自身、「まずはこの価格帯で試してみよう」と購入しましたが、結果は大満足。これを足がかりに、さらに高級マットへステップアップするのも良し、このままメインで使い続けるのも良し。コスパを重視する方にはぜひおすすめできる一枚です。
コメント