旅のお供になる軽量広角レンズ[フォクトレンダー Color skopar 21mm f3.5 Eマウント]

ガジェット

フォクトレンダーのColor skopar(カラースコパー) 21mm f3.5は、Mマウント向けに発売されていたColor skopar 21mm f4を現代風にアップデートしたレンズ。あまり知られていないレンズですが、軽さとコンパクト差に引かれて購入した結果、お気に入りレンズになりました。

マニュアルフォーカスレンズですが、画質や使い勝手がよく、広角レンズが好きな方におすすめしたいレンズです。2023年6月で生産終了してしまったらしく非常に残念ですが、名レンズだと思うので特徴や作例を紹介します。

Color skopar 21mm f3.5の特徴

Color Skopar 21mm f3.5のスペック

Color skopar 21mm f3.5は、フォクトレンダーの中でも最もコンパクトで軽量なレンズです。重さはわずか230gで、カメラに付けてもほとんど負担になりません。

デザインもクラシカルで美しく、カメラにマッチします。

こちらを購入した2019年には、まだSony純正レンズの広角レンズのラインナップが充実しておらず、Eマウントの20mm付近の広角で最も軽量なレンズがこちらでした。Sony α7Ⅲに取り付けて、登山で使う軽量レンズとして購入。

クラシックなレンズの外観。パッケージもシンプルでかっこいい。

最短撮影距離は0.2mで、最大撮影倍率は1: 6.45です。絞りはf3.5からで、絞り羽根は10枚です。フィルター径は52mmです。

価格は約7万円とお手頃。2023年6月に生産終了してしまったので新品で買えるのは在庫限りだと思いますが、中古でも4万円台で入手できるので手に入れやすいと思います。

マニュアルフォーカスレンズのため鏡筒のサイズも小さく、カメラに付けるとビンテージカメラのようなスタイリッシュな見た目に。

レンズ本体がとにかくコンパクト。レンズに付けた状態の写真がこれしかなかった。。。

Color Skopar 21mm F4 Pとの違い

コシナ・フォクトレンダーがラインアップするカラースコパーの21mmレンズは3種類あるので、その違いをご紹介します。

COLOR-SKOPAR 21mm F4 P

2007年に発売されたレンズで、ライカMマウント用の超広角レンズとしては最もコンパクトで軽量なレンズです。歪曲収差が少なく、中央付近のシャープさが高いですが、周辺部の像の流れやリング状のゴーストが発生することがあります。電子接点なしの完全なマニュアルレンズですが、その代わりEマウントVerよりも小さくコンパクトです。マウントアダプターを使えばソニー、富士フィルムなどのミラーレスカメラと一緒に使えます。

COLOR-SKOPAR Vintage Line 21mm F3.5 Aspherical 】

2019年に発売されたクラシックな外観と現代的な光学性能を両立したライカMマウント用のレンズで、歪曲収差が少なく、フレアやゴーストがほとんど発生しませんが、周辺の光量落ちは大きく、ハイライトが飛びやすくなります。21mm F4 Pの光学系をアップデートしたもので、F4と同じくコンパクトさとクラシックな外観が魅力。こちらもマウントアダプターを使えばソニー、富士フィルムなどのミラーレスカメラと一緒に使えます。

COLOR-SKOPAR 21mm F3.5 Aspherical 】

今回紹介しているレンズ。コンパクトで実用的なソニーEマウント用のレンズで、ソニーのイメージセンサーに最適化された設計になっていて、画面周辺部まで高い解像を保ち、色被りなどの現象も抑制されています。電子設定があるため、絞りリングやフォーカスリングとカメラが連動することで撮影し易いことも大きなメリットです。

Color skopar 21mm f3.5の画質

Color skopar 21mm f3.5は開放からシャープでコントラストが高く、こってりとした色乗りはソニーやタムロンのレンズでは味わったことのない独特の味があります。周辺減光が少しありますが、逆に味になっていて好きです。f3.5という中途半端な開放絞り値ですが、最短焦点距離も近く、被写体に寄って取ればきれいなボケ味を得られるのでオールマイティに使えます。

私が今まで使ったSonyの20mmのGマスターレンズ(SEL20F18G)よりも、Color skoparのほうが好きな写りです。SEL20F18Gは周辺減光もなく、F1.8と明るくスペック的には優等生ですが、Color Skoparはこってりとしたコントラストの高い色味はスペック以上の魅力があります。

また、最新の光学系を搭載しており逆光耐性も非常に高く、下の写真のような逆光の場面でもゴーストやフレアも出にくいのが魅力。

明治神宮の紅葉。僅かにある周辺減光も、色乗りの良さと合わさっていい味になります。

Color skopar 21mm f3.5の使い勝手

Color skopar 21mm f3.5は、マニュアルフォーカスレンズですが、電子接点があるおかげで使い勝手は非常に良いです。
カメラのフォーカスピーキングやフォーカスマグニファイ機能を使えば、迷うこと無くスムーズにピント合わせできます。何よりファインダー除きながらマニュアルでピントを合わせる作業自体が、なんとも言えない楽しさがあります。きちんと焦点距離と絞り値もデータに残ります。

マニュアルフォーカスはデメリットと思う人もいるかも知れませんが、お陰で圧倒的な小型軽量を実現しています。そのおかげで旅行や登山などのアウトドアでは、軽さと広角の相性が抜群に良かったです。レンズが小さく軽いので、マンフロットPIXIのような軽量三脚に乗せて夜景の撮影ができます。

長野の白馬大池で撮った景色。F3.5ですが星の撮影にも使えます。

Color skopar 21mm f3.5の作例

Color skopar 21mm f3.5で撮影した作例をいくつか紹介します。

常念岳頂上からの景色。超広角で軽量なので登山で活躍しました。
重慶で取った夜景。建物がダイナミックに移せる21mmの広角
中国 貴陽の市場で撮影したスナップ。マニュアルフォーカスでも街撮りに活かせる。

まとめ

フォクトレンダー Color skopar 21mm f3.5 eマウントは、コンパクトで軽量な広角レンズです。画質や使い勝手がよく、広角レンズが好きな方におすすめしたいレンズです。このレンズは、風景や建築、スナップなど、さまざまなシーンで活躍します。特に、登山などのアウトドアでは、軽さと広角の相性が抜群に良かったです。

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