こんにちは〜先日は、中国ドラマで最も話題になっている、おすすめの5作品のトップ1を紹介した。
そして今日は、一番最新で、超話題作をご紹介したい!
2023年中国で最も話題のドラマ:狂飙 (きょうひょう、ノックアウト)
一見、イケメンもいない、と思われるかもしれない(笑)。
しかしこれはまさにこのドラマの凄さを語っている、イケメン俳優がいないのに、ストーリーや高品質な制作、そして実力派の俳優陣によって、今中国で最も話題となっている、評価されているドラマを作り出している。
どのくらい人気?
私自身がなぜこのドラマを知ったかというと、wechat(中国のLineみたいなSNS)を使っていると、友達の近況を知る”モーメント”機能がある、一時期、私のwechatのモーメントでは、毎日誰かが狂飈(きょうひょう)のことをつぶやいている、という不思議な状況が起こっていた(笑)。
中国にいる友達も、アメリカにいる友達も、日本にいる友達も、みんなこのドラマのストーリーについて、毎日のように呟いて、ドラマの展開をワクワク、ドキドキ待っていたみたい。
その結果、私も気になって見てみようと思って、10分後、完全にハマっている状態になった(笑)。
前回同様、中国国内で、一番使われている評価/クチコミサイト「douban.com」での評価を見てみよう。
それだけで、人気さが分かる。
評価者数は、なんと76万人を超えている!
しかも、このドラマは2023年のドラマだから、3ヶ月以内で、76万人の評価を得ている。そして、それよりも、点数が高い!douban.comで平均の点数は6点以内のに対して、狂飈(きょうひょう)は絶対の高得点。
とはいえ、比較しないと、凄さが分からないと思うので、参考として日本の人気ドラマと比較してみると、こんな感じ~
(あくまで”相場感”を掴めてもらうために、本当に比較しようとしていないので、気にしないでください)
ちなみに、統計面でみると、狂飈(きょうひょう)の毎回の再生数は平均、1.03億/1話、1日の平均再生数は1.74億を記録した!
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高評価は、なにに対しての評価というと、やはり「ストーリー」が一番!
どんなストーリー
まず、一言で言うと、刑事サスペンスドラマ。
警察と、地元の悪勢力/犯罪/不良団体との戦うストーリーが主軸で、20年間のタイムスパンで描かれた物語。
主人公は二人いる。警察の”安欣”(アンシン)と、悪勢力団体のボス”高启强”(ガウチちゃん)がいる。
ボスの高は、ドラマの最初、市場で魚を売る魚屋さんだった。
20年前の彼は、地元の不良達にいじめられて、お金を要求されたり、殴られたりする人だった。警察の安欣に助けられたことがきっかけで、友達のような関係を作った。
20年後、彼は不良団体のボス。昔、彼をいじめていた人が、彼の手下になっている、という不思議な物語。そして、安欣からみては、彼は永遠の敵になっている。
(写真の中は全部一人、20年前の魚屋さんが、人も殺せる不良団体のボスに)
このドラマの面白さはもう一つある。
90年代からのこの20年の中国の発展と、主人公達の個人のストーリーを織り交ぜている。
一人の人の境遇の変化から、中国の社会や時代の変化も語っている、逆に時代と環境は個人の境遇に影響している。
あまり話しすぎると、ネタバレになるので、ぜひ見てみてください〜
おすすめポイント
なにより、ストーリーだね。上記のチャプターで色々語ったので、こちらでは別のおすすめポイントを紹介したい。
1)無駄がないセリフ、道具、ストーリー
普通のドラマでは、よく”どうでもいい”シーンがある。つまり、早送りしたい時がある。
しかし、このドラマには、このような”ムダ”が一切ない。一見関係なさそうなセリフも、実は後々のストーリーと関連している。セリフも洗練されて、現実味のあるセリフ。
2)共感を呼ぶキャラクター、そしてそれを自然に演出できた実力俳優陣
主人公以外のキャラクターも細部まで描かれていて、彼らの考えや行動に思わず共感を覚える。このドラマが終わった後、私も私の友人も、主人公以外のキャラクター(例えば安欣の同僚の李響、高の奥さんなど)がすごく印象に残った。
また、俳優を変えずに、20年という長いスパンを描いている。それぞれのキャラクターには、この20年のスパンで、変わるものと不変なものがある。このドラマの俳優たちは、一人ひとりのキャラクターをうまく演じている。
ちなみに、主演の張訳(张译)は中国で大人気な実力俳優。
北京オリンピックの開会式の総監督の張芸謀(チャンイーモウ)氏も張訳の演技を認め、映画で何度も彼を起用している。直近では、新作映画満江紅(Full River Red)にも張訳が出演している。
3)中国の政治の本当の一面が覗ける
このドラマは、最近話題になっているもう一つの理由は、最終話などで、セリフが無理矢理に変えさせられたことがある。中国政府から命じられたと言われている。
なぜなら、悪勢力と政府が裏で関係を持っているといった当時の不正や汚職の現実を、そのまま再現しているから。このドラマは、いくつかの実物語を基に創作されたドラマ。地方政府の不正の事件をいくつかストーリーに織り込んでいる。
セリフが変えられたのが残念だけど、最終話くらいなので、まだ許容できる(笑)。描いているストーリーから、当時の地方政府・企業の複雑関係などを覗くことができる。
この数年間でもっともいい華流ドラマと言われている 狂飙。
1話でも見ればその面白さが分かる〜その一言に尽きる。
コメント
狂飙、まだ10話目を見終わったばかりだけど、チョー面白いです‼️
琅琊榜も面白かったけど、こっちの方がもっと面白い!
中国ドラマは昔から好きで、初めて見たのはVCDの大宅门とか康熙王朝でした。
その頃は場面ごとに画面をストップさせて中国語字幕の言葉を辞書で調べてばかりでした。今も時々知らない言葉をネットで調べながら0.75倍速で見ています。
コメントありがとうございます!
狂飙はやはりハマりますね:)
大宅門と康熙王朝も我が家族全員が好きなドラマです、いずれも年月が経っても人気な名作ですね。
また、お調べながら見られているのはすごいです!!