トレッキングポールの選び方とコスパ最強の”FIZAN コンパクト3″

登山のマストアイテムであるトレッキングポールの選び方と、自分の愛用トレッキングポール FIZAN コンパクト3について語りたいと思います。

FIZAN コンパクト3

こちらが自分が初めて買って愛用しているトレッキングポール FIZAN コンパクト3になります。アルミ製なのに販売している製品の中でも最軽量クラス、しかも安い。FIZANはイタリアのメーカーで、日本で取り扱いがあまりないため知らない方が多いと思います。自分が見つけたきっかけは、山と道HP内のJournal記事を読んでいたときでした。記事の写真に小さくFIZANのロゴを見つけて、気になってメーカーについて調べていくと、非常にコスパに優れたアイテムを扱っていることがわかり、わざわざ海外から個人輸入してしまいました。

山と道miniに取り付けた状態

購入して約3年間ハードに使っていますが壊れる様子もなく大活躍してくれています。日帰り、テン泊登山、長距離縦走のとき、テント(Lunar solo)のポールとしても、山に連れて行ってます。FIZANのロゴの主張があってスポーツ感の強いデザインですが、これが逆にアクセントになって好きです。しかも誰とも被りません。

このポールの何がいいのか?トレッキングポールの選び方と一緒にご紹介したいと思います。

トレッキングポール の必要性

筆者はトレッキングポールは1本派。

トレッキングポールを使う目的は、歩いている際に脚にかかる負荷を腕に分散し、疲れにくくすることです。特に重い荷物を背負うときには、効果を実感できると思います。

このおかげで、歩くことや景色を楽しむことにより集中できるため、自分は基本的にどの山にも持っていきます(二本持つか一本持つかは、荷物の多さや日程の長さで変えます。基本は一本だけ使う派)。また、疲労が軽減されて翌日にも引きずらなくて住むので、自分の様な週末ハイカーには非常にありがたいですね。

脚の負担軽減以外にも、テントのポールとして使うことで荷物の軽量化もできます。ワンポールテントと呼ばれるタイプのテントであれば、テント専用のポールの代わりにトレッキングポールを使うこともできます。

では、以下でトレッキングポールの選び方について説明します。

トレッキングポールの選び方

選ぶポイントは3つで「材質」「折りたたみ方式」「必要長さ」の3つです。

材質

山の道具なので、同じ機能であればやっぱり軽いほうがいいですよね。

ポールの材質は主にアルミとカーボンの2種類があります。基本的にカーボンタイプのほうが軽いですが、値段が高いです。金属系は安いですが重量ではカーボンより重い傾向です。

また耐久性に関しては、金属系のほうが良いと言われています。これはカーボンが大きな負荷がかかったときにポキっと折れてしまうのに対して、金属であればその靭性(ねばり)によりポキっと折れることがないと言われているためです。自分はその違いがわかるほど使い倒したことはありませんが。。。

軽さ重視ならカーボン、コスパ重視なら金属系を選べば間違いないでしょう。また、長距離のトレイルを歩く方は耐久性を重視して金属系を選ぶことが多いようですね。

折りたたみ方式

テレスコピックとフォールディング

テレスコピックは筒がつながっていて真っ直ぐ伸縮するタイプです。

テレスコピック式のトレッキングポール 出典:LOCUS GEAR 公式HP

特徴としては長さを細かく調節できること、調整範囲が広いことが特徴です。欠点としては、畳んだあとの長さが筆画的長いので、ザックの中にしまうのは難しいでしょう。ザックに外付けする必要があります。

フォールディングは言葉通り、折りたたまれるタイプです。

フォールディング式のトレッキングポール 出典:Black Diamond 公式HP

畳んだときの長さが、テレスコピック式よりも短くなる物が多いため、ザックの中に収まるほどコンパクトになるのが特徴。但し、長さ調整ができなかったり、調整できても調整範囲が狭い物が多いです。

ツイストロックタイプとレバーロックタイプ

テレスコピックの場合、長さ調節の機構に種類があります。

レバータイプはレバーの開閉でロックと解除をできるので、素早く長さ調節できます。ツイストのほうはポール自体を回してロックと解除をするので、少し時間かかります(自分は気になりませんが)

レバーで固定する方が簡単で使いやすいという意見もありますが、個人的にはハイキング中に頻繁に長さ調節をしないので、どっちでもいいと思っています。

左がポール自体をひねって固定するツイストロック、右がレバーで固定するレバーロック 出典:http://gripwell.jp/index.html

必要長さ

欲しい商品が決まったら、自分の身長と合う長さかどうかをよく確認しましょう。

テレスコピックの場合は大抵気にしなくてもOKですが、特にフォールディングタイプの製品は長さ調整がなかったり、調節範囲が狭いので身長と合わない型番を買わないように注意する必要があります。

ワンポールテントの支柱として必要なのはだいたい120~130cmなので、テントポールとして使う人は最大長さも要チェックです。

主要製品比較 & FIZANコンパクト3を選んだわけ

では、マーケットの主要な商品を比較してみましょう。

主要製品(軽い順でソート)重さ[g]
(1本あたり)
価格[¥]
(1本あたり)
材質折りたたみ
方式
MOUNTAIN KING Trail Blaze Skyrunner ULTRA(110cm)
※バランス補助用
10714300カーボンフォールディング
ヘリテイジ ウルトラライト トレイルポール
※バランス補助用
1305060アルミフォールディング
Black Diamond ディスタンスカーボンZ(110cm)
※バランス補助用
13810945カーボンフォールディング
モンベル U.L.フォールディングポール 113
※バランス補助用
1476050アルミフォールディング
Locus Gear CP31557580カーボンテレスコピック
FIZAN コンパクト31705636(海外サイト)アルミテレスコピック
Black Diamond ディスタンスカーボンFLZ(110-125cm) ※バランス補助用17612155カーボンフォールディング
モンベル アルパインカーボンポール1778250カーボンテレスコピック
LEKI クロストレイル FX スーパーライト コンパクト19714300カーボンフォールディング
Black Diamond ディスタンスFLZ(110-125cm)2108525アルミフォールディング
LEKI ジャーニーライト2554977アルミテレスコピック
Black Diamond トレイルプロショック2979735アルミテレスコピック
市場の主要製品(筆者が使っている人をよく見るもの)をピックアップ。重さ、価格は各社サイトより筆者が集計(2022年8月時点)

注意点として、ピックアップしたものの中で「バランス補助用」と記載があるものは、通常のハイキング用より軽量化を優先して強度を落としているため、杖のように体重を強くかけて突くような使い方には向きません。まだ登山スタイルが明確でない人は、これらの軽量ポールではなく通常のハイキング用のポールを選んだほうが無難でしょう。

ということで、通常のハイキングに買う初めてのポールを選ぶと考えると、選択肢の中ではFIZANの軽さと安さが際立ちます。アルミ製品なのにほとんどのカーボン製品よりも軽く、値段も圧倒的に安いです。(海外サイトで買う場合の値段。ちなみに筆者が買った3年前は更に安く、1本あたり¥3630!!)

以上を踏まえて、体重をかける様な使い方や、テントポールに使う上でも安心できる耐久性を持ち、軽くて安いとなれば、自分としてはFIZANコンパクトの一択でした。ちなみにこの製品はアメリカのスルーハイカーでも使っている人が多いとか。

私が購入時使ったサイトは、イギリスのUltralight Outdoor Gearというサイトです。国内サイトで在庫がない時、円安のときなどに海外サイトは活用できます。日本への配送に対応しているので、ポール以外の買い物にも活用してみてはいかがでしょうか。

出典:https://ultralightoutdoorgear.co.uk/

その他のおすすめ製品

筆者の考えるFIZAN以外のおすすめ製品は以下の2つ

  • Locus Gear CP3 …カーボンで軽量ながら、比較的リーズナブルな商品です。こちらも使っている人をよく見かけますね。人気のため品薄なのが欠点です、
  • Black Diamond ディスタンスカーボンZ … こちらもカーボンで軽量、フォールディング式なのでコンパクトになるため小さめのザックにも収まります。値段が高いですが、トレランにも使える汎用性もあり使っている人を多く見かけます。定番商品。

以上がトレッキングポールの選び方と、私の愛用するFIZANコンパクト3の紹介でした。

みなさんも商品選びの参考にしてください。

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